Q&A

どのような用途で使われていますか?またどのような鋼種からシリコロイに置き換わっていますか?

用途によって、以下のように使用できます。

シリコロイA2・シリコロイXVI:

析出硬化系は基本的には硬度・強度・耐食性が同時に要求される部品で使用されることが多いです。

シリコロイB2:

耐食性、強度、耐焼付き性を同時に要求される場合。

シリコロイDの耐熱用:

耐高温腐食(耐高温酸化)用のニーズが高いです。

参考例
  • 腐食環境下での耐摩耗部品
  • 腐食環境下でのベアリング、軸受、スリーブ等
  • 薬品製造プロセスの部品
  • 製鋼所の連続鋳造用ローラー(耐熱、耐食、高温摩耗)
  • 特殊金型(抜き金型、レンズ金型等)
  • 蒸気安全弁の弁棒(ステライトの代替)
  • 耐高温酸化性部品(熱電対保護管)→シリコロイD(オーステナイト系)
代替え鋼種の一例
  1. シリコロイA2、シリコロイXVI
    • SUS440C:耐食性で課題がある場合
    • SUS420J2:耐食性で課題がある場合
    • SUS630:硬度・耐摩耗性、耐焼付き性で課題がある場合
    • マルエージング鋼:耐食性、価格面で課題がある場合
    • ステライトNo6:加工性、価格面で課題がある場合
  2. シリコロイD
    • インコネル:高温腐食性と価格面で課題がある場合
    • SUS310S:高温腐食性で課題がある場合