Q&A 溶接性は? シリコロイ各種の溶接性は、以下となります。 シリコロイはシリコンを多く含有するため、湯流れ性が良くビードが滑らかです。 シリコロイの基本成分はケイ素が多く低炭素であることが特徴ですので、炭素鋼などとの異材溶接では、異材同士が融け合ったミキシング層の炭素が増えると、靭性が低下してクラックが発生する可能性があります(高ケイ素・高炭素は割れやすくなる)。 できるだけ炭素量が少ない材料との溶接や、溶接材料をお薦めします。 ステンレスの溶材を使用される場合は、SUS316L、SUS304LなどのLow C(低炭素)系が良いかと思います。 シリコロイA2、シリコロイXVIでは時効硬化熱処理後(高硬度化)に溶接するとクラックが発生する場合があります。靭性が低下しているためで、この場合は固溶化熱処理後の溶接をお薦めします。 関連情報 関連情報はありません。 関連事例 関連事例はありません。 関連Q&A 加工性は? 磁性はありますか? ワイヤーカット・放電加工性について 関連タグ クラック, シリコン, 湯流れ, 溶接, 炭素 ページランキング 硬度換算表 SUS440C 硬度と靭性の関係 析出硬化ステンレスのメカニズム 会社概要