特性 10000ppm次亜塩素酸ナトリウム腐食試験Sodium Hypochlorite Corrosion Test 10000ppm次亜塩素酸ナトリウム溶液での腐食試験内容および、結果を掲載しています。 試験方法 試験片 試験結果 試験後の外観 1. 試験方法 試験溶液:12%次亜塩素酸ナトリウム溶液を純水にて希釈し、10000ppm(1.0%)次亜塩素酸ナトリウム溶液に調整する。 試験片:各材質(表参照)を各熱処理条件条件にて作製。表面粗さを耐水研磨紙で#400で調整し、アセトンで脱脂処理を行う。 各材質を10000ppm次亜塩素酸ナトリウム溶液に室温で189時間浸漬し、精密天秤により試験前後の重量変化を測定・腐食度を求める。 2. 試験片 table.1 No 記号 鋼種名 硬度HV 熱処理条件 01 SUS304 SUS304 213.8 固溶化熱処理(1050℃/急冷) 02 SUS303 SUS303 253.5 固溶化熱処理(1050℃/急冷) 03 SUS316L SUS316L 212.7 固溶化熱処理(1050℃/急冷) 04 SUS430 SUS430 183.8 焼なまし(780℃/AC) 05 SUS329J4L SUS329J4L 271.4 固溶化熱処理(1100℃/急冷) 06 SUS420J2 SUS420J2 565.1 焼入・焼もどし(1050℃/ガス冷、200℃×2hr/AC) 07 SUS440C SUS440C 656.2 焼入・焼もどし(1030℃×3hr/ガス冷、180℃×3hr/AC) 08 SUS630-AG SUS630 449.1 時効硬化熱処理(H900:480℃×6hr/AC) 09 SL-A2-AG シリコロイA2 603.2 時効硬化熱処理(480℃×6hr/AC) 10 SL-XVI-AG シリコロイXVI 680.2 時効硬化熱処理(450℃×8hr/AC) 11 SL-XVI-DAG シリコロイXVI 665.8 二段時効処理(200℃×2hr/AC+450℃×8hr/AC) 12 SL-B2 シリコロイB2 254.2 固溶化熱処理(1050℃/急冷) 13 マルエージング鋼 マルエージング鋼 568.1 時効硬化熱処理(480℃×6hr/AC) 14 SKD11 SKD11 601.3 焼入・焼もどし(1030℃×3hr/ガス冷、510℃×7hr/ガス冷、510℃×6hr/ガス冷) 15 SKD61 SKD61 599.2 焼入・焼もどし(1030℃×3hr/ガス冷、515℃×7hr/ガス冷、560℃×4hr/ガス冷) 16 ステライトNo6 ステライトNo6 620.0 17 S45C S45C 265.2 3. 試験結果 Fig.1シリコロイの比較 Fig.2析出硬化系ステンレスの比較 Fig.3ステンレス及び特殊鋼の比較 Fig.4硬度と耐食性の関係 10000ppmNaClO(次亜塩素酸ナトリウム)浸漬試験 ※横軸(X軸)は対数目盛ですのでご 注意下さい。 table.2 No 記号 腐食減量 mg/m2・hr 硬度HV 01 SUS304 0.249486 213.8 02 SUS303 133.863679 253.5 03 SUS316L 0.486878 212.7 04 SUS430 7.262982 183.8 05 SUS329J4L 0.000000 271.4 06 SUS420J2 142.312041 565.1 07 SUS440C 370.835197 656.2 08 SUS630-AG 7.336948 449.1 09 SL-A2-AG 83.973676 603.2 10 SL-XVI-AG 18.635074 680.2 11 SL-XVI-DAG 67.724294 665.8 12 SL-B2 0.000000 254.2 13 マルエージング鋼 141.039133 568.1 14 SKD11 583.592314 601.3 15 SKD61 560.469476 599.2 16 ステライトNo6 92.801040 620.0 17 S45C 1078.460416 265.2 4. 試験後の外観 table.3試験後の外観 関連情報 耐食性比較表 耐食性の一例 5%塩酸腐食試験 5%硫酸腐食試験 5%硝酸腐食試験 200ppm次亜塩素酸ナトリウム腐食試験 10000ppm次亜塩素酸ナトリウム腐食試験 耐孔食性試験:塩酸性6%塩化第二鉄溶液 塩水噴霧試験 関連事例 関連事例はありません。 関連Q&A 関連Q&Aはありません。 関連タグ 次亜塩素酸ナトリウム, 耐食性, 腐食性 ページランキング 硬度換算表 SUS440C SUS316L SUS630 SUS420J2